キセル | |
新潟県燕市 | |
キセルとは真鍮や銀で作られた雁首や吸口、また両者の間にあるたばこの煙を通すラオ(竹)などの管、これら3つの部分からなる、刻みたばこを吸うための道具をいいます。 明治時代に紙たばこが商品化されるまでは、キセルは唯一の喫煙具として欠かせないものでした。 燕市の産業は遠く江戸時代の初期、農村の副業として始められた和釘の製造技術の導入に起因するといわれています。越後の間瀬銅山が開かれたこともあり、江戸時代には江戸や会津からキセル作りの技術が伝えられ、燕市でもキセルの生産が行われるようになりました。 現在では製造・販売を行っているのは燕市にある飯塚金属(株)1社となりましたが、現在では煙管製造関係資料一式は燕市無形文化財として、燕市産業史料館に保存管理されています。 |
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飯塚金属 http://www.iizuka-k.co.jp |
彦根仏壇 | |
滋賀県彦根市 | |
彦根仏壇の起源は遠く徳川時代中期とされ、武具、武器の製作に携わっていた塗師、指物師、錺金具師などが平和産業としての仏壇製造に転向したのが始まりといわれています。 問屋制家内工業の形態とこれに伴う分業組織が完成し、彦根の城下町と中山道とを結ぶ通称『七曲がり』で発展の基盤が整備され、彦根の地場産業の一つとして大きく飛躍し、現在に至っています。 彦根仏壇は、1間仏間に納まる4尺以上の大きな仏壇づくりを得意とし、仏壇前面に木目を浮き出させる木目出し塗りや、蒔絵を多用するなどの荘厳なつくりが特徴といえます。また、近年は、新しい生活様式にあわせた新商品の開発にも取組んでおり、仏間のない住宅でも仏壇を置いていただける仏間「淡海」等を製作するなど、青年部の有志によるインテリア感覚で祀る新しい祈りのかたちつくりにも挑戦しています。 |
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e-ぶつだんネッと 彦根仏壇事業協同組合 http://www.hikone-butsudan.net/ |