清力美術館
この建物は、清力酒造株式会社事務所として中村綱次(初代社長)を施主とし、筬島傳太郎が大工棟梁をつとめて明治39(1906)年11月に着工し、明治41(1908)年に建築されたものです。建物は木造二階建ての洋風建築と和風平屋の倉庫部分から構成されています。
外壁は白一色にペンキが塗られ、屋根は寄棟で、当時は瓦葺でした。二階の広間は昭和30(1955)年から昭和61(1986)年にかけて「清力美術館」として公開され、多くの美術愛好者に親しまれてきました。
平成8(1996)年に大川市指定文化財に指定され、平成12年度に修復工事を行い、平成13(2001)年6月より「大川市立清力美術館」として開館しました。平成15(2003)年2月に福岡県指定文化財に指定されました。
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玄関ポーチにはヨーロッパの古典建築様式を
用いた角柱や柱頭の繰り型彫刻など豊かな
装飾がみられます。 -
二階広間/扉やカーテンボックス、シャンデ
リア、家具調度などの装飾が目を引きます。
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二階広間天井/幾何学模様の格天井が
華やかです。 -
美術館所蔵の久留米藩御用絵師画稿類
「江戸勤番絵巻」/参勤交代で江戸に
滞在した武士たちの様子を描いたもの
開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合はその翌日) 年末年始
入館料:無料(企画展は有料)
電話番号:0944-86-6700